Candle Service の夕べ


「光は闇の中に輝いている」 ヨハネの福音書1章5節

 何と希望に満ちたおことばでしょう!!
 「光は」とは、主イエス・キリストのことです。
 そのお方が、「闇」の中に人として誕生され、「闇の中に」輝いているというのです。「闇」とは? その当時、イスラエルは世界帝国ローマの支配下にあった為 国家の自由は奪われていた。イザヤが「闇の中を歩んでいた民は大きな光を見る」と預言していた状況(イザヤ 9・2)。
 ユダヤ人は アブラハムの子孫から救い主が誕生するとの預言を信じ、2000年間待ち望んでいた民族。
 その意味で、旧約聖書はキリスト誕生を予告する歴史書であり、その誕生の経緯から始まり、そのご生涯、その最後と始まりについて詳細に伝えている。特に、そのご生涯が 人類が神との和解を結ぶ為に、十字架で処刑され復活し、人類に死からのよみがえりとその後の神に回復された関係で備えられている永遠について語られている。
 キリストがよみがえられたのは、「罪の報酬は死です」が当てはまらない唯一の義なる神であられるからである。
 聖書の預言の如く、ユダヤ人はその「闇の中を歩んでいた民は大きな光を見る」と言われていた預言の成就の時を迎え、キリストの誕生に与った。
 ところがキリストは歓迎されず、十字架刑に処せられた。
 それは、彼らの求めるところとは違っていたからだ。
 彼らは「闇」をローマの鎖だとし、そのローマからの解放者、救い主として期待していた。確かに現代国際社会の何処を見ても自国の安定を求める故の争いの「闇」!!

 果たして「闇」とは、そのような環境にあるのだろうか?
 いつまでも「闇」の理解を、外的環境問題、出来事、自然災害においても 今や避けられない状況になっているそれら外に向けている間、私たちはその「闇」の故に、「闇」の心のまま。そこから出て来るものは、非難、権利の主張、攻撃的な態度の明け暮れ。

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