夕拝『詩篇』からの霊想〈150篇〉 完


「その大能のみわざのゆえに、神をほめたたえよ。そのすぐれた偉大さのゆえに、神をほめたたえよ。2節/息のあるものはみな( こぞって、誰でも、さあ ! あなたも )、主をほめたたえよ。ハレルヤ。6節」

本篇は、詩篇を総括して《 主の「すぐれた偉大さのゆえに」あらゆる手立てを尽くして、主は賛美されるべきお方である 》と伝えているではないか !

詩篇には至る所で 「うめき・・・ 5篇1節/恐れおののき・・・ 6篇2節~3節、嘆きで疲れ果て、私ので、夜ごとに寝床を漂わせ・・・ 同6節/主よ。なぜ、あなたは遠く離れてお立ちなのですか。苦しみのときに、なぜ、身を隠されるのですか。10篇1節、13篇1節/どうか私の咎を、私から全く洗い去り、私の罪から、私をきよめてください。51篇2節/深い淵から、私はあなたを呼び求めます。130篇1節/シオンを思い出して泣いた。137篇1節/私の霊が私のうちで衰え果てたとき、142篇3節、143篇4節」 という、霊肉のお扱いがある。

このように叫びながら、詩人たちは「主に信頼せよ。37篇5節、主を待ち望め。同34節/神よ。私のたましいはあなたを慕いあえぎます。42篇1節/汝等しずまりて、我の神たるを知れ。46篇10節 文語訳」との姿勢に導かれ、遂には試みの直中で、「しかし、この私は、あなたの力を歌います。まことに、朝明けには、あなたの恵みを喜び歌います。それは、私の苦しみの日に、あなたは私のとりで、また、私の逃げ場であられたからです。59篇16節」と、信仰に手応えを頂いてきている。

詩篇をこのように味わう時、詩篇の鍵の句として、ダビデによる「私はあらゆる時に主をほめたたえる。私の口には、いつも、主への賛美がある。34篇1節」が浮かび上がってくる !

詩篇は《 私たちに・・・

① 主の聖前で赤裸々に自らの内面を告白し、

② 主を信頼して待ち望む信仰に立っては、

③ 主の偉大さに感動して、

心から「神をほめたたえる」者であるようにと 》勧めている。


※ 詩篇を愛して口ずさむ生活を送りたい。


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